和のたたずみ!

今では新築住宅で高級と言われる和風住宅でもこれほどまでの和を象徴する室内空間を造る建物はたぶんほぼ皆無⁈昔はどんな住宅でも戸建てなら例えば私が親の支援で20代の中頃最低限の仕様で建てた住まいにも床の間はあって神棚や仏壇とはまた違った意味合いの神聖な室内空間!大工さんの造作でも床の間に向かって天井のサンや目地の方向を向けてはイケナイ←床の間を刺す!と云って忌み嫌いましが「床間に足で上がるな!」っとの戒めもアリ→昔は何処の家でも(天照皇大神宮)と書かれた掛軸があり子供心に畏敬の念を抱いたものでしたがちょっと格が上?の住宅には正月のお供物を飾り物から四季折々の季節の花を生けてその時季に相応しい絵柄の掛軸をさげ来客を迎える応接間的なその家の品格が現れる和の文化を象徴する空間でもありましたが実家には何故か旧家のわりにはこんな場所はなくてたぶん宿場町で料理屋や荒物屋をやっていたと云う家伝もあり店舗兼住宅だった様なので子供の頃は時代劇に出てくる杉皮屋根で天井板が張ってない荒屋アバラヤ?←現代の住宅からは想像できない建物でしたがこんな写真を見ると床の間は暮らしの豊かさと余裕→住んでいる方の品格までをも知ることができる建築様式でしたが昨日はこのところ仕事が少なくて暇を持て余している者同士の気が合って→いつもの大工さんとぶらり出掛けた関越道高速道を40kほど群馬方面へ下った東松山ICより30程走った所にある埼玉県伝承工芸館←▷手漉き和紙▷秩父銘仙▷鴻巣と岩槻の雛人形▷羽子板などの制作工程と実物展示)内部にはこんな純和風な室内空間が設営されていて思わず撮った一枚ですが自分も若い頃はこれほど立派ではありませんが建築の建具襖や装飾品の掛軸の製作に関わった経験がありましたが現代は趣オモムキよりも実用性が優先される時代になってこんな建築様式はほぼ無くなりましたが高卒で今の仕事に入ったきっかけは志し高く?掛軸巻物などの表具師←特に文化財級な製作修復に特化した専門的技法を身に付ける)普通は襖製作や障子貼りなど比較的簡単な?見習いから入るのですがイキナリ掛軸などを主な業とする親方二人別人に4年+2年の修行?体験をしてなんとか技量的には形になりましたが手先が器用程度では成り立たない伝統工芸とは持って生まれた本人の知性と教養がものゆう世界!単なる関心や熱意などがあっても成り立つ訳ではなくて自分の職人人生は技量的に高い表装から始まって襖などの表具に中年代からクロス貼りへと下がる←各当事者には偏見扱いになりますが)一方ですが今となっては伝統工芸とは程遠い電燈の元での好芸の様なモノ?初心忘れベカラズの言葉がありますが好きで選んだ道の信念は今も変わらず飽きる事なくまだまだ続く人生航路なのです!


《和の設シツラエとの言葉もあります!》

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です