感覚とは

このところ続く都心部での仕事は請元の工務店の社長以外の大工さんや下職の人達とは皆さん初対面ですがふだんは自分一人で休憩時間を取ることは今でも無いのですがさすが都会の工事現場では?キッチリ、社長の気遣いもありますが茶菓子のご接待?昨日は人数が多くて若い方が混じっていたので昔の職人修業の話を同年配の社長さんがしていて傍で聴いていましたが「(仕事は盗んで覚えろ!)っと親方に言われたが今はそんな時代ではない!」←正に自分と同じ考え方でもう57年前に自分も「仕事は見て(親方の手先を)覚えろ!」っと言われましたが(見て盗んで覚える)とはタブン親方自身もそう云われて(苦労して得た技をそう易々と教えられるか!)っと当時は邪推しましたが昔は木材や紙にしても当然ながら天然物で素材の質は経験体験でしか解らないので道具の使い方などもセメテ基本や原理だけでも説明解説しながら教えて貰えれば(上達一人前になるのも早いのに!)っと陰では思ったりもしましたが道具に関しては全く同じ道具機材にしても人はそれぞれクセがあるので使い方(力の入れ方)は様々←これを感覚と云うのですが)こればかりはどんな達人でも他人に口で教える事は不可能なのです!今思うに昔の親方はこの点を突いて発した弟子への教訓なのかもしれませんが現代では新築時のプレカットに代表される様にほとんどの部材が住宅も工場生産で現場は組み立てるだけ!大工さんは元よりクロス屋さんにしても道具を扱う感覚の技能はあまり必要無くなって?「クロス貼りなんかマトモな職人がやる仕事ではありまへんがな!」っと京都から東北に来た方から言われてしまいましたがマッタク同感!残されたのは不始末無く仕上がりを如何にキレイに見せるかだけが職人の価値感になるのです⁈

《春一番の感覚コブシ!》

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