このところ同業仲間の手伝いでお隣埼玉の新座市野火止とゆう場所まで通っていますが大型乗用車が4台門前に止められ、門を入るとS字型にカーブしたレンガで舗装された通路が玄関まで続く大きな邸宅、その裏手にこの木はありました!もう半世紀も前の話になりますが高校の恩師の家が実家の近くにあってお父様が役場の(収入役)を務めた昔からの旧家、ご本人は東京の名門大学を卒業して新聞記者?→高校教師→校長→美術館長などの経歴を持つ私としては偉大な人物、卒業後も時折おじゃまして家族的お付き合いをさせて頂きましたがちょうどこの頃やはり大きなお屋敷に住まわれていて庭木の中にこの木が大きく咲いていましたが先生曰く「この花はなー寒くなって他の花がなくなった頃突然目立つ様に咲き始めるちゃっかりした花なんだよ』と言ってましたが確かにこの頃は園芸種の花など一切なくて自然任せの開花状況?まして寒さに向かうこの時期に咲き誇っているとは当時としては木の大きさもあり得意?な存在感、毎年この花を見ると数年前に他界されたフルシマ先生のこの言葉を思い出します。
この先生は授業に来るとき腰に手拭いをぶら下げて来る夏目漱石の小説に出て来る様な身なりや言動にも飾り気がなく当時は上下関係がまだ残っていた時代でしたが気さくに?気軽に同等に扱ってくれて女子生徒にも絶大な?人気のある高校教師でしたが趣味は魚釣りとパチンコと平凡な?一般人と思いきや郷土芸能、特に獅子舞の研究者としては有名人で?休日には車のなかった時代僻地と言われる農山村まで電車バスを乗り継ぎ、時には徒歩で山道を辿り民俗芸能の世界を探求されていましたが、結局のところこの芸能とは「地域に根ずく人々の心の表現なんだよ」とも言っていた言葉も思い出しましたね!